ウインエルシエロ（1997年生、母Romanette）

Win El Cielo

1997.03.27

ウインエルシエロ（1997年3月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のDeputy Minister（当時18歳）と交配したRomanetteが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦5勝2着1回、中央障害2戦0勝。2002年の春待月ステークス(オープン ハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額5,600万円（28万×200口）で一口馬主が募集された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

12月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

12月26日、連闘で迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、タガノサンデーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（2000年）

1月22日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスナークパワーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月19日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のターボマックスに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月15日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都新聞杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

11月26日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

4歳（2001年）

1月21日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

8月12日、約7か月の休み明けで迎えた13戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート2400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキャプテンバトラーをハナ差振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

8月26日、中1週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

9月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2500m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

10月7日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は芹沢純一騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のソウシュンに2馬身の差をつけて4勝目をマークした。

11月3日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の甲斐路特別（東京ダート2100m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた18戦目は、M.ウォーカー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2001ゴールデン スパー トロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

5歳（2002年）

3月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

5月11日、中7週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテンクウジョーをクビ差振り切って優勝

6月8日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京ダート2100m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

11月16日、約5か月半の休養明けで迎えた22戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた23戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春待月ステークス（中京ダート2300m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6歳（2003年）

5月18日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（5戦0勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

8月23日、中6週で迎えた28戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

9月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦2勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。