ミッキーチャーム（2015年生、母リップルスメイド）

ミッキーチャーム（2015年2月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋魅力」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したリップルスメイドが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。戦績は、中央平地7戦3勝2着2回。2018年の秋華賞(牝G1)で2着に入った他、2019年の阪神牝馬ステークス(牝G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三嶋牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、野田みづきによって7,560万円で落札された。

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

2月3日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた3戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、伸びてきたアロハリリー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインアイスバーグに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月22日、中2週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモレリアを鬼脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月5日、中1週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のファストアプローチに3馬身半の差をつけて順当に勝利した。

10月14日、中9週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、アーモンドアイに交わされて1馬身半差の2着となった。

4歳（2019年）

3月9日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアマルフィコーストを半馬身振り切って初の重賞タイトルをつかんだ。

5月12日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

7月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスカーレットカラーをクビ差振り切って重賞2勝目をマークした。

2020年1月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。