アイランドハヤト（1994年生、母アイランドビーナス）

アイランドハヤト（1994年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキンググローリアス（当時8歳）と交配したアイランドビーナスが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）アイランドファーム。戦績は、中央平地26戦3勝2着2回、地方4戦1勝。主な勝ち鞍は1998年の白馬岳特別(900万下)。

経歴

デビュー前

増沢末夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

1月7日、デビュー戦は増沢由貴子騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は494kg。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のトーシンアスターに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月25日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢由貴子騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた3戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、ロングシェリフに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月8日、中3週で迎えた4戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

4月5日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は増沢由貴子騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

5月11日、中4週で迎えた6戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のひめさゆり賞（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のアベリア賞（福島ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

7月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したターフソネットに3/4馬身届かず2着に敗北した。

7月27日、中1週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のミヤギローマンをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

4歳（1998年）

2月1日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から38kg戻して迎えた12戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

3月2日、中3週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた13戦目は、5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

4月11日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた16戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の白馬岳特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアガペーを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

5歳（1999年）

5月30日、約12か月半の休み明けで迎えた17戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の秋川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた18戦目は、E.サンマルタン騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の相模特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

7月10日、中3週で迎えた19戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の彦星賞（福島ダート1700m 雨/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の麒麟山特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

6歳（2000年）

2月19日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた24戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（4戦1勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

3月12日、連闘で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の館山特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（5戦1勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

5月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、大友勝利騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の薄暑特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のハワイアンクリークに3馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6月29日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた28戦目は、ハンデ戦のムーンストーン特別（船橋ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大友勝利騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月9日、中0週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた29戦目は、ミルキーウェイ賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大友勝利騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の盛夏特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で大友勝利騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。