チアズエンジェル（1996年生、母アルサルディ）

チアズエンジェル（1996年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のCaerleon（当時16歳）と交配したアルサルディが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地25戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2000年の昇仙峡特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

17歳のとき、岡田スタッドから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

12月5日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。馬体重は490kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

12月27日、連闘で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ガーデンコートに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（1999年）

1月10日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったエイシンシュガーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

1月23日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のルージュシチーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月20日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月20日、中3週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた8戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

9月5日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月16日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた11戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のテイエムサンデーに5馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月13日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた15戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

4歳（2000年）

1月23日、中3週で迎えた16戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

8月6日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 小雨/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

9月16日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月23日、連闘で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したドリームライフを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

10月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の高湯特別（福島ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したツクバコウフウにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月28日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のセイクロイヤルに3馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

11月12日、中1週で迎えた23戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のホクトブルーバードに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手にした。

12月2日、中2週で迎えた24戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の2000ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

12月10日、連闘で迎えた25戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。