ピンクパピヨン（1998年生、母マリスターⅡ）

ピンクパピヨン（1998年2月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したマリスターⅡが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦2勝。2001年のクイーンカップ(牝G3)で4着に入った他、2001年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,400万円（85万×40口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

9月10日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は410kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアクアサンライズに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月5日、中7週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 雨/良）に出走。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

3歳（2001年）

1月7日、中2週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 雪/良）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

1月22日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に終わった。

2月17日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月10日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

4月29日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーション特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシーセモアを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

9月16日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2002年）

7月21日、約8か月の休み明けで迎えた15戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（2003年）

2月8日、約6か月半の休み明けで迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 雨/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の寒狭川特別（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。