ヒーローアンセム（2001年生、母プティママン）

ヒーローアンセム（2001年3月24日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋聖歌」。毛色は栗毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時14歳）と交配したプティママンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地24戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2006年のオークランドレーシングクラブトロフィー(1600万下)。

経歴

デビュー前

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

5月30日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のテイエムヤマトオーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月3日、中1週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、ゼンノストライカーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

7月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、エアオーサムに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

12月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジョニーノデンゴンに7馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

4歳（2005年）

1月5日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、アルファフォーレスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

1月15日、中0週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

3月13日、中3週で迎えた10戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウウーキーに約10馬身の大差をつけて優勝

4月10日、中3週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって16着に敗れた。

10月29日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

11月20日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（10戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

12月10日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2006年）

5月27日、約5か月半の休養明けで迎えた15戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた16戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の樟葉特別（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

10月1日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸びを見せたが、アマノトレンディーにクビ差交わされて2着となった。

10月15日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のタガノシャンハイに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

11月11日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のアドマイヤスバルに5馬身の差をつけて5勝目をゲットした。

6歳（2007年）

6月9日、約6か月の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

8月5日、中7週で迎えた22戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

8月26日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は長谷川浩大騎手（5戦2勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

9月29日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（6戦2勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。