ナックイルシーブ（2018年生、母セデュイールⅡ）

ナックイルシーブ（2018年2月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+幻想的」。毛色は芦毛。種牡馬のハーツクライ（当時17歳）と交配したセデュイールⅡが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2021年の積丹特別(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、によって円で落札された。

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月16日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は530kg。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったキングストンボーイにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

9月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

9月26日、中2週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

11月14日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月5日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

12月13日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

3歳（2021年）

1月17日、中4週で迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月20日、中8週で迎えた8戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のギャラクシーエッジをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

4月4日、中1週で迎えた9戦目は、3歳1勝クラスの山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた10戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり3着に終わった。

6月12日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラスの積丹特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサングレデクリストを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

10月16日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝2400m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの本栖湖特別（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい7着に終わった。

4歳（2022年）

1月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラスの海の中道特別（小倉芝2600m 雨/重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

3月20日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラスの鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの雄国沼特別（福島芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

8月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（4戦0勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

9月24日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの九十九里特別（中山芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

10月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（4戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

11月27日、中5週で迎えた23戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

12月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの尾張特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

5歳（2023年）

1月9日、中2週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた25戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの成田特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（5戦0勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

2月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（6戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（7戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

6月10日、約3か月半の休み明けで迎えた29戦目は、3歳以上2勝クラスの松前特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた30戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの北海ハンデキャップ（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの横津岳特別（函館芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

9月3日、中7週で迎えた32戦目は、小林勝太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

10月1日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、3歳以上2勝クラスの茨城新聞杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林勝太騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

6歳（2024年）

1月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた34戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（8戦0勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた35戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの別府特別（小倉芝1800m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた36戦目は、4歳以上2勝クラスの富里特別（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（9戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた37戦目は、4歳以上2勝クラスの館山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（10戦0勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた38戦目は、4歳以上2勝クラスの鹿野山特別（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（11戦0勝）。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

6月8日、中8週で迎えた39戦目は、3歳以上2勝クラスの松前特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月23日、中1週で迎えた40戦目は、3歳以上2勝クラスの洞爺湖特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（5戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したコスモフロイデを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

7月20日、中3週で迎えた41戦目は、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（6戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブラックヴァールをアタマ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

8月24日、中4週で迎えた42戦目は、3歳以上3勝クラスの2024ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月26日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた43戦目は、3歳以上3勝クラスの魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（7戦2勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。