テンザンオペラ（1998年生、母ディアドータ）

テンザンオペラ（1998年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時10歳）と交配したディアドータが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高松牧場。戦績は、中央平地38戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2004年の豊栄特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

15歳のとき、高松牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

小林常泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

2月25日、デビュー戦は伊藤直人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーホウメドゥーサを半馬身振り切って初白星を挙げた。

4月29日、中8週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーション特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた4戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のグラジオラス賞（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた6戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の閃光特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の真野湾特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヒロシュガーをクビ差振り切って勝利をモノにする

5歳（2003年）

1月25日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた9戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

3月16日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい最後はマイネルソルテと並んで13着同着となった。

4月12日、中3週で迎えた11戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキソティックラヴに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月10日、中3週で迎えた12戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

8月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の月岡特別（新潟芝1400m 雨/良）に出走。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

8月31日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月18日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石神深一騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のショウナンバーキンをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

11月9日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石神深一騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で石神深一騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた20戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

6歳（2004年）

5月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の郡山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のシルクディレクターを半馬身振り切って勝利をモノにする

9月20日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（4戦2勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた27戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、スターリーヘヴンに交わされて2馬身半差の2着となった。

12月4日、中3週で迎えた28戦目は、P.スマレン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2004ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 雨/良）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた29戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

7歳（2005年）

1月10日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

4月17日、約3か月の休み明けで迎えた31戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた33戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

9月19日、約4か月の休み明けで迎えた34戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた36戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた37戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

8歳（2006年）

1月9日、中5週で迎えた38戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったインセンティブガイに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。