タンジブルアセット（2007年生、母ノースミッチー）

タンジブルアセット（2007年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「実物資産」。毛色は鹿毛。種牡馬のストラヴィンスキー（当時11歳）と交配したノースミッチーが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）タガミファーム。戦績は、中央平地33戦5勝2着7回。2012年の室町ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

8月15日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

10月17日、中5週で迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月8日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったレトに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月12日、中2週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

3歳（2010年）

2月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は丸山元気騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ニシノフェミニンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3月20日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったハッピーカオルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月11日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（6戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

7月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（7戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカゼノマイヒメに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸山元気騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のガクニホシをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月6日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で丸山元気騎手（9戦2勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

12月4日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では賦性の負けじ魂を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、5着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、4着を確保した。

4歳（2011年）

1月22日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

5月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性のガッツでゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

6月11日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の小千谷特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（10戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアイディンパワー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

7月2日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたイチエイクリッパー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月24日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーホウブエナスを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って断トツ人気に応えた。

8月21日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（11戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

10月1日、中5週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（12戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた23戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の角田浜特別（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月12日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の黒埼特別（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったコウエイフラッシュに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月11日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（13戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたコンフォーコ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5歳（2012年）

1月15日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（14戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4月14日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（15戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のラヴリードリームに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

5月20日、中4週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（16戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスノードラゴンを3/4馬身振り切って5勝目を手にした。

6月10日、中2週で迎えた29戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（17戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では稟性の闘志でゴールまでタレずに走り切ったが、5着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた30戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（18戦4勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、最後はワールドワイド、ファリダットと並んで3着同着となった。

11月25日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた32戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（19戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた33戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は力尽きて15着に終わった。