ヴァルディゼール（2016年生、母ファーゴ）

ヴァルディゼール（2016年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランスの地名でスキーリゾート地。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したファーゴが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のシンザン記念(G3)に勝利した他、2020年の洛陽ステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

渡辺薫彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

11月10日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマレシャルに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2019年）

1月6日、中7週で迎えた2戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルフラップをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月13日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦2勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

10月27日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

4歳（2020年）

2月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカリビアンゴールドに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月26日、中9週で迎えた7戦目は、G2の読売マイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（5戦3勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた8戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（6戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

11月1日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

2020年12月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。