アスペンツリー（2011年生、母アスペンアベニュー）

アスペンツリー（2011年2月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ポプラの木」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時16歳）と交配したアスペンアベニューが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地10戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

10月12日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のタマモマズルカに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月8日、中7週で迎えた2戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、伸びてきたサトノスーペリア決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3歳（2014年）

1月11日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

2月24日、中5週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

4月20日、中7週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

9月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったバーディーイーグルにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2016年）

2月6日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3月6日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るモンドクラフトを異次元の末脚で半馬身差し切って久方ぶりに勝利を挙げた。

4月16日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたルールソヴァール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。