ミナミプリンセス（1984年生、母アサヒカチドキ）

ミナミプリンセス（1984年5月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフイリツプオブスペイン（当時15歳）と交配したアサヒカチドキが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武牧場。戦績は、中央平地16戦0勝2着1回、地方5戦1勝。主な勝ち鞍は1988年の一般A8。

経歴

デビュー前

武平三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

9月6日、デビュー戦は武永祥騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 曇/重）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武永祥騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

12月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武永祥騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で武永祥騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3歳（1987年）

1月17日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で武永祥騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったミズエナジーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

2月7日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で武永祥騎手（5戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

4月19日、中9週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武永祥騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武永祥騎手（7戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

7月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で武永祥騎手（8戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で武永祥騎手（9戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

8月23日、中1週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で武永祥騎手（10戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で武永祥騎手（11戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた13戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で武永祥騎手（12戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

11月7日、中5週で迎えた14戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

11月15日、連闘で迎えた15戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は武永祥騎手（13戦0勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

11月21日、連闘で迎えた16戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武永祥騎手（14戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

4歳（1988年）

1月4日、中5週で迎えた17戦目は、太田勝久騎手を鞍上に迎えて、一般B2（紀三井寺ダート1240m 雨/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた18戦目は、一般B2（紀三井寺ダート1240m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太田勝久騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた19戦目は、神保忠三騎手を鞍上に迎えて、一般A8（紀三井寺ダート1240m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のカブトヨに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

2月28日、中3週で迎えた20戦目は、川野勇馬騎手を鞍上に迎えて、一般A7（紀三井寺ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた21戦目は、一般A7（紀三井寺ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川野勇馬騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。