プリンセスカママル（2010年生、母エイプリルバード）

プリンセスカママル（2010年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「王女＋ハワイの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時9歳）と交配したエイプリルバードが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦1勝2着2回、地方9戦1勝。主な勝ち鞍は2012年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、WaratahThoroughbredsによって2,205万円で落札された。5歳のとき、WaratahThoroughbredsから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、大作ステーブルによって108万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

10月27日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るティアップベリーを豪脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3歳（2013年）

1月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず最後はノーブルコロネットと並んで7着同着となった。

2月3日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5月18日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったダイワストリームにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の日野特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

7月27日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の月岡温泉特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月22日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（2014年）

1月11日、中2週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったトロワボヌールにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

5歳（2015年）

2月8日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた12戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月26日、中6週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、マルチフェイス特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジリジリと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のドリームジェダイをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

4月11日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

6月13日、中8週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の天の川賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

9月12日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に終わった。

6歳（2016年）

6月27日、約9か月半の休養明けで迎えた18戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、サンケイスポーツ賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

8月23日、中7週で迎えた19戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、処暑特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

9月1日、連闘で迎えた20戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、ファンタスティックナイト賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた21戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、涼風特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた22戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の川崎南ライオンズクラブ記念（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた23戦目は、マルチフェア特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

11月23日、中4週で迎えた24戦目は、春待月特別（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は瀧川寿希也騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた25戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、湯河原梅林「梅の宴」特別2016（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。