マシュリク（2003年生、母サンウィルシャイン）

マシュリク（2003年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「日が昇るところ（アラビア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時10歳）と交配したサンウィルシャインが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の卯月ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

1月5日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のバトルサクヤビメに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月12日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

8月5日、約6か月の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のパートゥーアワーズに2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

9月17日、中5週で迎えた4戦目は、3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るビッグカポネを交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2007年）

3月25日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゼットフラッシュを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

5歳（2008年）

8月10日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた7戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

10月5日、中7週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったホッカイカンティにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。