パワーホール（2021年生、母ストロベリーズ）

パワーホール（2021年3月17日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「入場曲名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスワーヴリチャード（当時7歳）と交配したストロベリーズが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は平野牧場。2023年の札幌2歳ステークス(G3)で2着に入った他、2024年の共同通信杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

7月30日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー札幌（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキャプテンシーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月2日、中4週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったセットアップに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

11月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

3歳（2024年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着を確保した。

4月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

6月8日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの松前特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に敗れた。

12月14日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4歳（2025年）

1月11日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの渥美特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のブリタニアに1馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

2月15日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。