ピーターキャット（2003年生、母Crazy For You）

ピーターキャット（2003年3月26日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名＋猫。かつて村上春樹がやっていたジャズ喫茶の名前」。毛色は鹿毛。種牡馬のMozart（当時5歳）と交配したCrazy For Youが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦2勝。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月29日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

3歳（2006年）

4月9日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はハッスルガールと並んで1着同着となった。

4月29日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

6月18日、中6週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

8月5日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

9月24日、中6週で迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の朝里川特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月11日、中6週で迎えた7戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝1800m 雨/重）に出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月24日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

4歳（2007年）

1月28日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の筑前特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

2月18日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小林久晃騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のトドロキカポネツーに1馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月3日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林久晃騎手（4戦1勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林久晃騎手（5戦1勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。