アンスポークン（2009年生、母キープクワイエット）

アンスポークン（2009年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「暗黙の、口に出さない」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時10歳）と交配したキープクワイエットが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地21戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

7歳のとき、社台コーポレーションから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、まるとみ冨岡牧場によって226.8万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

1月9日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

2月25日、中4週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

4月15日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のユーアーマインを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月2日、中2週で迎えた6戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

4歳（2013年）

3月9日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたコリーヌ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月23日、中1週で迎えた9戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

4月20日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

5月25日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

6月16日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

11月30日、約5か月半の休養明けで迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

5歳（2014年）

4月19日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

6月14日、中7週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/重）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

8月31日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

11月1日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉原誠人騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

12月21日、中6週で迎えた21戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見所を作れず16着に終わった。