エノク（2004年生、母カーリーエンジェル）
Enoch
2004.04.16
エノク（2004年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「聖書に登場する初めて天使と会ったとされる人の名」。毛色は栗毛。種牡馬のクロフネ（当時6歳）と交配したカーリーエンジェルが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地29戦7勝2着3回。2010年のカペラステークス(G3)で3着に入った他、2009年、2010年と太秦ステークス(オープン)を連覇するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。
音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。
3歳（2007年）
2月11日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
2月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るチアズグローリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。
3月17日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したヤマカツブライアンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。
5月6日、中6週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のラオムフェーレに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。
4歳（2008年）
7月20日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るオオヒメを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って休養明けの一戦をモノにした。
8月17日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったピーチドラフトに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。
9月15日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。
10月19日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。
11月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
11月29日、中2週で迎えた10戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。
5歳（2009年）
5月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。
6月6日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセイコースペシャルを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。
11月1日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。
11月8日、連闘で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシーポラリスをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。
11月29日、中2週で迎えた15戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で生野賢一騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスリーアベニューを半馬身振り切って優勝
12月13日、中1週で迎えた16戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で生野賢一騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。
6歳（2010年）
2月7日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で生野賢一騎手（4戦2勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。
2月27日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で生野賢一騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く14着に敗れた。
3月13日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で生野賢一騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に敗れた。
8月1日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。
9月4日、中4週で迎えた21戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。
9月20日、中1週で迎えた22戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。
10月9日、中2週で迎えた23戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。
10月23日、中1週で迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたマハーバリプラム決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。
11月28日、中4週で迎えた25戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るセントラルコーストを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。
12月12日、中1週で迎えた26戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着に入った。
7歳（2011年）
6月4日、約6か月の休養明けで迎えた27戦目は、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。
7月10日、中4週で迎えた28戦目は、G3のプロキオンステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。
11月27日、約4か月半の休み明けで迎えた29戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。