エミネントシチー（1998年生、母ヘップバーンシチー）

エミネントシチー（1998年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時13歳）と交配したヘップバーンシチーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）富川田中牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着5回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2003年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額2,500万円（5万×500口）で一口馬主が募集された。

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

3月25日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（阪神芝1600m 雨/良）に出走。馬体重は468kg。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未出走（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウィルビーワンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月29日、中1週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーション特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

6月23日、中4週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

8月5日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、2着となった。

8月18日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2002年）

4月7日、約7か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた9戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた11戦目は、木曽川特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゼンノプレストに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（2003年）

2月2日、約8か月の休養明けで迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったフラワーヒルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月30日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、メイショウシスタスにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4月13日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（10戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったローズボーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月26日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（11戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のクイーンエタニティに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月18日、中2週で迎えた18戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（12戦3勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったアドマイヤリッチに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

6月28日、中3週で迎えた20戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 小雨/稍重）に出走。17頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた22戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。