ナイスアルカング（1999年生、母スルーオベスト）

ナイスアルカング（1999年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアルカング（当時11歳）と交配したスルーオベストが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は佐々木直孝。戦績は、中央平地8戦0勝、中央障害13戦1勝、地方20戦5勝2着6回。主な勝ち鞍は2005年の障害4歳以上未勝利。

経歴

デビュー前

菅谷禎高厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

3月9日、デビュー戦は菅谷正巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

3月16日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で菅谷正巳騎手（4戦0勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

7月13日、中8週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で菅谷正巳騎手（5戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

4歳（2003年）

1月2日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、安東章騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

1月26日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のドリームサクセサーに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

2月11日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は安東章騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のベアートクィーンに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

2月23日、中1週で迎えた10戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したカシノウォーニングを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は安東章騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るタニノリスペクトを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

4月12日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安東章騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したカシノウォーニングを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月28日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安東章騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のクイーンモナナに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月11日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安東章騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上C1 C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安東章騎手（6戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスマイルアゲインを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月22日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上C1 C2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で安東章騎手（7戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

7月13日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上C1 C2（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で安東章騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月15日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で安東章騎手（9戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月23日、連闘で迎えた19戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安東章騎手（10戦3勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

11月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月28日、中1週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキョウエイレディを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

5歳（2004年）

1月10日、中1週で迎えた23戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヒロスズランを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

2月8日、中1週で迎えた25戦目は、下條知之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したエスティーゴールドを捕まえ切れず、7馬身差の2着となった。

2月22日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンダーボスを上がり0位の末脚で半馬身差し切って5勝目をつかんだ。

3月28日、中4週で迎えた27戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

5月8日、中5週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月19日、約4か月半の休養明けで迎えた29戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた31戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月28日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月11日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

6歳（2005年）

1月15日、中4週で迎えた34戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 雨）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のニシノミサイルに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月16日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた36戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63.5kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月4日、中6週で迎えた37戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3370m 晴/良）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。14着に終わった。

7月9日、中4週で迎えた38戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、福島ジャンプステークス（福島障害芝3380m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。13着に終わった。

10月29日、約3か月半の休み明けで迎えた39戦目は、J.リデル騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた40戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（6戦1勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

12月3日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた41戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（7戦1勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。14着に終わった。