アイスフォーリス（2009年生、母リリウム）

アイスフォーリス（2009年1月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「チューリップの品種名」。毛色は芦毛。種牡馬のステイゴールド（当時15歳）と交配したリリウムが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地32戦3勝2着8回。2012年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入った他、2012年のフローラステークス(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月21日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。馬体重は470kg。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたヴュルデバンダム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月11日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったアーデントを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月8日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフレージャパンを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月3日、中7週で迎えた4戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3歳（2012年）

1月9日、中4週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、ハイリリーにクビ差交わされて2着となった。

4月22日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったミッドサマーフェアにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月20日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（5戦1勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月8日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（6戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（7戦1勝）。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

12月2日、中6週で迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

4歳（2013年）

2月17日、中8週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（8戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

6月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（9戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

7月21日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したゼロスを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月28日、中9週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず最後はアルティストと並んで9着同着となった。

10月13日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

12月22日、中9週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

5歳（2014年）

1月11日、中2週で迎えた21戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初咲賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したコスモユッカを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

2月2日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたアドマイヤバラード決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月2日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

4月5日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月18日、中5週で迎えた25戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のリングネブラに2馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月15日、中3週で迎えた26戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月3日、中6週で迎えた27戦目は、N.ローウィラー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

10月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルマークを半馬身振り切って3勝目を奪取した。

12月20日、中5週で迎えた30戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

6歳（2015年）

1月4日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。17頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

3月15日、中9週で迎えた32戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったバウンスシャッセにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。