キョウエイカナ（1993年生、母シヤダイチヤツター）

キョウエイカナ（1993年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時5歳）と交配したシヤダイチヤツターが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

20歳のとき、岡田スタッドから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、瀬戸牧場によって42万円で落札された。

境征勝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月7日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったラブチューンを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月11日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のファインヴィクトリに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月16日、中4週で迎えた4戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい18着に敗れた。

9月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のエメラルドスルスミに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

10月12日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の西湖特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（6戦2勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、シンガージョンに交わされて3馬身半差の2着となった。

12月1日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の初霜特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（1997年）

1月12日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

3月15日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（9戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のコクサイレーニエを半馬身振り切って3勝目を掴み取った。

5月17日、中4週で迎えた15戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、フリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた16戦目は、麦秋ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（10戦3勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。