ハートフルシフォン（1999年生、母エンプレスショウワ）

ハートフルシフォン（1999年5月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタマモクロス（当時15歳）と交配したエンプレスショウワが17歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）昭和牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方33戦9勝2着7回。主な勝ち鞍は2004年の初夢特別(一般B3三)。

経歴

デビュー前

林正人厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2001年）

12月21日、デビュー戦は湯浅淳一騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

3歳（2002年）

1月3日、中1週で迎えた2戦目は、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で湯浅淳一騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったアルファゼリオンにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

2月28日、中7週で迎えた3戦目は、3歳（船橋ダート1400m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で湯浅淳一騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、スズヨリージェントに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

3月25日、中3週で迎えた4戦目は、3歳（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で湯浅淳一騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したスーパームーンを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

4月17日、中2週で迎えた5戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のナイスレイン特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

9月17日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳（船橋ダート1500m 小雨/不良）に出走。鞍上は湯浅淳一騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

9月30日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（船橋ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で湯浅淳一騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（大井ダート1490m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で湯浅淳一騎手（6戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ナカネルビーに交わされて2馬身差の2着となった。

11月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で湯浅淳一騎手（7戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたソーアラシ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月2日、中3週で迎えた10戦目は、3歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のジョリーズボーイに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2003年）

1月21日、中6週で迎えた11戦目は、一般C2四ア（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタルマエホープに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月6日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の一般C1四以下（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月24日、中6週で迎えた13戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、さくら特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったカネツストーリーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月7日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1四ア（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒロジェムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて優勝

4月30日、中2週で迎えた15戦目は、一般C1三（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は森下博騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5月6日、連闘で迎えた16戦目は、一般C1三（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月11日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般C1三イ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホクトプリウスに1馬身半の差をつけて久々の実戦を物にした。

10月10日、中3週で迎えた18戦目は、一般C1五六（大井ダート1390m 曇/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（6戦3勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマトフジエンを鮮烈な末脚で半馬身差し切って5勝目をつかんだ。

11月11日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の霜月特別（船橋ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（7戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったトミケンマイルズに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中2週で迎えた20戦目は、初霜特別（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（8戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキングウイザードをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2004年）

1月1日、中3週で迎えた21戦目は、初夢特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（9戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオートハヤヒデをハナ差だけ差し切って7勝目をつかんだ。

2月10日、中5週で迎えた22戦目は、フレンドリーレイン特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（10戦6勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

2月20日、中0週で迎えた23戦目は、仲春特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（11戦6勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマイルフェイスを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて制した。

3月24日、中4週で迎えた24戦目は、フレンドリービット特別（船橋ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（12戦7勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

8月9日、約4か月半の休養明けで迎えた25戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、綺羅星特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の葉月特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい5着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた27戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた28戦目は、中津峡特別（浦和ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（13戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のタイチーターに2馬身半の差をつけて9勝目を手にした。

11月3日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定地方重賞のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（14戦8勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

12月13日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ戦のアクアライン特別（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（15戦8勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

6歳（2005年）

1月1日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の白富士盃（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（16戦8勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

1月13日、中1週で迎えた32戦目は、マルチビクトリー特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（17戦8勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

4月27日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、ファンシーステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（18戦8勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

5月28日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた35戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた36戦目は、3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた37戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の駒ケ岳特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。