フミノムーン（2012年生、母フミノシンデレラ）

フミノムーン（2012年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時9歳）と交配したフミノシンデレラが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は斉藤英牧場。2018年のシルクロードステークス(ハンデG3)で3着に入った他、2016年の京阪杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

10月25日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のストーンウェアに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月16日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

12月28日、中5週で迎えた3戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3歳（2015年）

1月24日、中3週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のなずな賞（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るシンボリタピットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月21日、中7週で迎えた5戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマリオーロに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月10日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（5戦2勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

10月31日、約6か月の休養明けで迎えた8戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（6戦2勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた9戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（7戦2勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

4歳（2016年）

5月8日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

7月3日、中7週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤゴッドをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月23日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた13戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

9月24日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

10月23日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（8戦2勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のデンコウウノに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手中に収めた。

11月27日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 雨/重）に出走。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、最後はアースソニックと並んで3着同着となった。

5歳（2017年）

1月7日、中5週で迎えた17戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

7月16日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のコスモドームをアタマ差振り切って久しぶりの実戦を物にした。

8月27日、中5週で迎えた19戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦2勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月8日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（10戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず11着に敗れた。

10月28日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場を作れず17着に終わった。

6歳（2018年）

1月28日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3月3日、中4週で迎えた23戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

4月8日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に敗れた。

7月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（4戦0勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分優作騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

8月19日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で国分優作騎手（6戦0勝）。17頭立ての11番人気で大外17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた28戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で国分優作騎手（7戦0勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

11月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で国分優作騎手（8戦0勝）。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で国分優作騎手（9戦0勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

7歳（2019年）

1月14日、中3週で迎えた31戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で国分優作騎手（10戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で国分優作騎手（11戦0勝）。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

4月7日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で国分優作騎手（12戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5月5日、中3週で迎えた34戦目は、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で国分優作騎手（13戦0勝）。17頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で国分優作騎手（14戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。16着に終わった。

10月14日、約5か月の休養明けで迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で国分優作騎手（15戦0勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

11月24日、中5週で迎えた37戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で国分優作騎手（16戦0勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は17戦連続で国分優作騎手（17戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

8歳（2020年）

2月23日、中9週で迎えた39戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

2020年2月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。