エルザストラウム（2019年生、母オメガセニョリーナ）

エルザストラウム（2019年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「エルザの夢(独)。歌劇『ローエングリン』第一幕から」。毛色は栗毛。種牡馬のローエングリン（当時20歳）と交配したオメガセニョリーナが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

2月5日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

5月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた4戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、伸びてきたレイメイ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月18日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で今村聖奈騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したハギノメーテルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

7月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で今村聖奈騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で今村聖奈騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したリゴレットにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で今村聖奈騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったブランアルディに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月4日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で今村聖奈騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のクリニエールグラスに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2023年）

1月22日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で今村聖奈騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

5月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシンボリックレルムを半馬身振り切って2勝目を手にした。

6月3日、中2週で迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

8月13日、中9週で迎えた13戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのRKB賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの九州スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

5歳（2024年）

1月13日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったラニカイにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

1月27日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

4月28日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

6月22日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

2024年6月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。