ニホンピロスコアー（1990年生、母ライトスピード）

ニホンピロスコアー（1990年4月21日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のゴライタス（当時10歳）と交配したライトスピードが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）石田牧場。戦績は、中央平地8戦2勝2着1回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は1993年の山桜賞(500万下)。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

9月13日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったグロリークロスにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシルキークインに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月13日、中3週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

3歳（1993年）

2月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

4月4日、中4週で迎えた7戦目は、4歳500万下の山桜賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダイナミックバードをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

10月17日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

4歳（1994年）

7月16日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、川口道助騎手を鞍上に迎えて、火の国賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のモガミニホンに3馬身の差をつけて休養明け初戦を制した。