バイオレットナムラ（1993年生、母ナムラシラユキ）

バイオレットナムラ（1993年3月25日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は青毛。種牡馬のイクスクルシヴヌレイエフ（当時8歳）と交配したナムラシラユキが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は大豊牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1997年の筑紫特別(500万下)。

経歴

デビュー前

島崎宏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

10月7日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

10月29日、連闘で迎えた3戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のシークロッカスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1996年）

4月20日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、抜け出したウォーターリライを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月26日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ミスプロテクターに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月8日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のグリーンデイに2馬身の差をつけて2勝目を収める

6月22日、中1週で迎えた9戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

4歳（1997年）

3月22日、約9か月の休養明けで迎えた10戦目は、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

6月21日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

7月19日、中3週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（8戦1勝）。17頭立ての5番人気で18番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のワカサウルフを半馬身振り切って優勝

8月10日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（9戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（10戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で土肥幸広騎手（11戦2勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したシャダヴァンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

10月5日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で土肥幸広騎手（12戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で土肥幸広騎手（13戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の花背特別（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で土肥幸広騎手（14戦2勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。