ピサノベルベット（2014年生、母ピサノグレース）

ピサノベルベット（2014年5月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋ベルベット」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時7歳）と交配したピサノグレースが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。主な勝ち鞍は2017年の3歳新馬。

経歴

デビュー前

中舘英二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

2月4日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイムノスをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

4月9日、中8週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳500万下のデイジー賞（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

6月17日、中9週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の八丈島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

7月23日、中4週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

8月20日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

10月21日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

4歳（2018年）

2月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

9月23日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた9戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

5歳（2019年）

3月5日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた10戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五六（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に敗れた。

3月18日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、一般C2一二三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

4月14日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、中島龍也騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデルマレッドアイに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。