ガッサン（1990年生、母マイケルルビー）

ガッサン（1990年3月25日）は、日本の競走馬。牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のコマツタイム（当時12歳）と交配したマイケルルビーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は浦新博和。戦績は、中央平地9戦3勝2着1回。1992年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高松邦男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

6月28日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のザオープリンセスに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月2日、中4週で迎えた2戦目は、アラ系3歳400万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエレシャタンをアタマ差振り切って断然人気に応えた。

8月29日、中3週で迎えた3戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、グッドルッカーに交わされて1馬身1/4差の1着負け無しの3連勝を決めた。

9月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

10月31日、中5週で迎えた5戦目は、2歳オープンの福島アラブ3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた6戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（福島ダート1000m 晴/重）に出走。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったマリンワンに詰め切れず、約13馬身差の2着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた7戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

3歳（1993年）

4月10日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦2勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。