カシノオンワード（1997年生、母オンワードページ）

カシノオンワード（1997年3月23日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスキャン（当時9歳）と交配したオンワードページが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村下清志。戦績は、中央平地23戦1勝2着3回、中央障害3戦0勝、地方7戦3勝。主な勝ち鞍は2001年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村下清志から「北海道7月特別市場サラブレッド2歳」と「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

山田勇厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（1999年）

7月4日、デビュー戦は永尾正則騎手を鞍上に据えて、3歳（佐賀ダート900m 晴/重）に出走。馬体重は471kg。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

8月28日、中7週で迎えた2戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート900m 晴/不良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヒカリアネックに約15馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

10月3日、中4週で迎えた3戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた4戦目は、北村欣也騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のコスモス特設（佐賀ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセンターエデンを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を手中に収めた。

11月7日、中2週で迎えた5戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村欣也騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた6戦目は、川野幸治騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1700m 晴/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

3歳（2000年）

2月27日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原田聖二騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

4月16日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で原田聖二騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で原田聖二騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

6月4日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で原田聖二騎手（5戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定4歳500万下のやまもも賞（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で原田聖二騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したフォーティエースを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

7月2日、中1週で迎えた14戦目は、4歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で原田聖二騎手（7戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で原田聖二騎手（8戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったスライトエルフに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月14日、中2週で迎えた16戦目は、グリーンカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で原田聖二騎手（9戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のランドエースに2馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

9月9日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で原田聖二騎手（10戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（2001年）

1月22日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で原田聖二騎手（11戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で原田聖二騎手（12戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で原田聖二騎手（13戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた22戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた23戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

11月10日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したポートウノにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月25日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るウルカーヌスを豪脚でハナ差だけ差し切って4勝目を手中に収めた。

12月9日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宝来城多郎騎手（3戦1勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

5歳（2002年）

1月7日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で宝来城多郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で宝来城多郎騎手（5戦1勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で宝来城多郎騎手（6戦1勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

9月22日、約7か月半の休養明けで迎えた30戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた31戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 小雨）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月16日、中3週で迎えた32戦目は、白坂聡騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。12着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた33戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。