マルブツビアン（2008年生、母クインキャスト）

マルブツビアン（2008年2月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋良い（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時23歳）と交配したクインキャストが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は松田憲一。戦績は、中央平地17戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年の白馬岳特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

中島敏文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

1月10日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月30日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリンガスクリフを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

6月4日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月3日、中3週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の野田特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のブレイクチャンスをクビ差振り切って制した。

10月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

11月13日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月17日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の香取特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、2着となった。

4歳（2012年）

7月15日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったドゥーアップにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

9月2日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の三国特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

5歳（2013年）

3月23日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

4月6日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山崎亮誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキングジャズに4馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

5月19日、中2週で迎えた14戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の白馬岳特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のオーシャンドライブをハナ差振り切って4勝目を手に入れた。

6月22日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

9月29日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。