フライトソング（1998年生、母ファーストクラス）

フライトソング（1998年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のアルカング（当時10歳）と交配したファーストクラスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ケイアイファーム。戦績は、中央平地36戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2003年の早春賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

16歳のとき、中村和夫から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ホースクリエイトによって47.25万円で落札された。

土田稔厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

3月3日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は504kg。12頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

5月12日、中9週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた3戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

6月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島芝1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るウインリーズンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月15日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で嘉藤貴行騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嘉藤貴行騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴーステディを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月19日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で嘉藤貴行騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で嘉藤貴行騎手（5戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の習志野特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したトーホウライジンを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

10月20日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のピサノサンデーをクビ差振り切ってファンの高評価に応えた。

4歳（2002年）

3月17日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

3月24日、連闘で迎えた12戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた13戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の金北山特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

5月19日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

11月16日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の摺上特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

11月23日、連闘で馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上500万下の小名浜特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサダムシャンハイをハナ差振り切って優勝

12月8日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は小林淳一騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

5歳（2003年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の行川特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の早春賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハスラーに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月30日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の飯坂特別（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

4月20日、連闘で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

5月31日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、5着に終わった。

6月8日、連闘で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦1勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

6月22日、中1週で迎えた26戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

7月5日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のナンヨーノアナタに1馬身1/4の差をつけて5勝目をゲットした。

8月17日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた28戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の朱鷺ステークス（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は嘉藤貴行騎手（7戦1勝）。17頭立ての15番人気で18番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（8戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた31戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

6歳（2004年）

4月18日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

5月2日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は郷原洋司騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小林淳一騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた36戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。