ヒノクニ（2019年生、母トワイスアップ）

ヒノクニ（2019年1月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「火の国。同馬の生誕地である熊本より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカレンブラックヒル（当時10歳）と交配したトワイスアップが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は熊本県、生産者は本田土寿。戦績は、中央平地4戦1勝2着1回。2021年のひまわり賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、本田土寿から「九州1歳市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって484万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、由井健太郎によって275万円で落札された。

深山雅史厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月6日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

7月10日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出し、4着に入った。

8月14日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたミミグッド決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

8月28日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカシノコマンドを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月14日、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦及び重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

12月12日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は長岡禎仁騎手（3戦1勝）。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

3歳（2022年）

2月5日、中7週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスの春菜賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた8戦目は、川島拓騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のたんぽぽ賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた9戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた10戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

5月28日、中5週で迎えた11戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は山田敬士騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラスの下北半島特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田敬士騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

7月17日、連闘で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で山田敬士騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、サトノレーヴに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田敬士騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田敬士騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

12月17日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

4歳（2023年）

1月15日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今村聖奈騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバトルシャイニングをアタマ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

1月28日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの周防灘特別（小倉芝1200m 曇/重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で今村聖奈騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず17着に敗れた。

3月11日、中5週で迎えた20戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

3月26日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西塚洸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

5月13日、中6週で迎えた22戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた23戦目は、鷲頭虎太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの稲妻ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月14日、中8週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラスの飛翼特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初也騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。16着に終わった。

2023年10月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。