サザンビーナス（1986年生、母ウネメハヤテ）

サザンビーナス（1986年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のピツトカーン（当時15歳）と交配したウネメハヤテが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は吉田修平。戦績は、中央平地13戦2勝2着1回。1988年の函館3歳ステークス(G3)に勝利した他、1988年のクローバー賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

7月10日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は444kg。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったミヨノゴールドに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のホワイトウエイに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月28日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。5頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のライトカラーをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（1989年）

3月19日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

5月21日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。24頭立ての21番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月25日、中4週で迎えた8戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

4歳（1990年）

4月21日、約10か月の休養明けで迎えた9戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた10戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

6月17日、中5週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のUHB賞（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

6月24日、連闘で迎えた12戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（8戦2勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。