ナスノシンフォニー（2015年生、母ナスノシベリウス）

ナスノシンフォニー（2015年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋交響曲」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したナスノシベリウスが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業株式会社那須野牧場。戦績は、中央平地3戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2020年の葉山特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

武井亮厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

7月22日、デビュー戦は木幡巧也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のプトラナをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

11月5日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の百日草特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったゴーフォザサミットにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

12月28日、中7週で迎えた3戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で大外17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、5着に入り込んだ。

4歳（2019年）

5月11日、約16か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の高田城特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

10月6日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの粟島特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月14日、中9週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したセグレドスペリオルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2020年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラスの刈谷特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のショウナンサスケに1馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

5月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアオイシンゴに1馬身1/4の差をつけて優勝

9月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

10月31日、中5週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのキタサンブラックメモリアル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

2020年11月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。