エフティイーリス（2016年生、母エフティマイア）

エフティイーリス（2016年2月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ギリシャ神話の虹の女神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時9歳）と交配したエフティマイアが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のフェアリーステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

金成貴史厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月9日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のように急駛したが、伸びてきたレノーア決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のクラサーヴィツァを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2019年）

1月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月16日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

10月27日、約7か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスの栄特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

4歳（2020年）

3月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

4月5日、中4週で迎えた9戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 小雨/良）に出走。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

6月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず13着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた11戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの恵山特別（函館芝1800m 小雨/良）に出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

7月26日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月9日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

11月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、6着を確保した。

12月19日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（3戦0勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキングオブドラゴンに1馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5歳（2021年）

1月9日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤工真騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤工真騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスのテレ玉杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスのホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

8月15日、中9週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。