テンザンブルース（1986年生、母ルピートウシヨウ）

テンザンブルース（1986年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時12歳）と交配したルピートウシヨウが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）金成吉田牧場。戦績は、中央平地32戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1990年の三田特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

11月5日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、リリーズブーケに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のミヤノイエローに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1989年）

1月28日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳400万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

2月19日、中2週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳400万下の初雛賞（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は松永昌博騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

7月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上400万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた7戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の洞海特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマルサンタカラに1馬身3/4の差をつけて2勝目を収める

8月26日、中2週で迎えた8戦目は、内田国夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

9月30日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

10月22日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた10戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

11月12日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた13戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1200m 小雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4歳（1990年）

1月5日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（9戦1勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（10戦1勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

3月24日、中8週で迎えた16戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた17戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（11戦1勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、ルイテイトに交わされて2馬身半差の2着となった。

5月27日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の三田特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（12戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のアストロボーイに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月24日、中3週で迎えた20戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き14着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（13戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月16日、中8週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（14戦2勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（15戦2勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（16戦2勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、マイスーパーマンに交わされて3馬身半差の2着となった。

12月16日、中7週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の室町特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（17戦2勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（1991年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（18戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（19戦2勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた28戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の春日特別（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（20戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月24日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（21戦2勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた31戦目は、5歳以上900万下の’91ブルードメアサイヤーズステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（22戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（23戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。