ワンアンドオール（2000年生、母アッファビリティー）

ワンアンドオール（2000年4月19日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ことごとく」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のArch（当時5歳）と交配したアッファビリティーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地9戦1勝、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2003年の3歳新馬。

経歴

デビュー前

10歳のとき、ノースヒルズマネジメントから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、川端正博によって330.75万円で落札された。

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

2月8日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて突き抜け、最後は2着のトップロワイヤルに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月22日、中1週で迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

4歳（2004年）

3月6日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、竹本貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

4月11日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の青葉城特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた6戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

6月19日、中5週で迎えた7戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

8月1日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく11着に終わった。

5歳（2005年）

3月5日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

4月9日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。11着に終わった。