シンシアウィッシュ（2019年生、母ザナ）

シンシアウィッシュ（2019年4月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「切なる願い」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキズナ（当時9歳）と交配したザナが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2022年のフローラステークス(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

8月22日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイルチルコに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月30日、中9週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスの白菊賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

3歳（2022年）

2月5日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

3月26日、中6週で迎えた5戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスの君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、逃げるヴァンルーラーを差し切れず、1馬身差の2着となった。

4月24日、中3週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 雨/良）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着を確保した。

5月21日、中3週で迎えた7戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスのカーネーションカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

8月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、アップデートに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月18日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のロマンシングブルーに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月23日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの山中湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、ルージュエヴァイユに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2023年）

2月12日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの太宰府特別（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に敗れた。

3月12日、中3週で迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの房総特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月30日、中6週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの糺の森特別（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のゴールドエクリプスをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月18日、中6週で迎えた14戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

7月15日、中3週で迎えた15戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

5歳（2024年）

2月11日、約7か月の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。