ナインツーナイン（1991年生、母キートウザキープ）

ナインツーナイン（1991年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパレスダンサー（当時7歳）と交配したキートウザキープが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼斉藤牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1995年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

6月5日、デビュー戦は松本達也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るイブキスタイリストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月3日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定4歳500万下のなでしこ賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

8月13日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったスターオブランカに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月3日、連闘で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

10月2日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松本達也騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

4歳（1995年）

3月26日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で松本達也騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で松本達也騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松本達也騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で松本達也騎手（9戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったドリームストーリーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月4日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（中京芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で松本達也騎手（10戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松本達也騎手（11戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月8日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で松本達也騎手（12戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたバラライカ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月29日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松本達也騎手（13戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた15戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のティニーに1馬身3/4の差をつけて2勝目をマークした。

10月7日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコガネアイリスを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

11月12日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（14戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

5歳（1996年）

1月14日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊地昇吾騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（15戦1勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。