タケデンビクトリー（1987年生、母タケデンダンサー）

タケデンビクトリー（1987年4月6日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のタケデン（当時12歳）と交配したタケデンダンサーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着4回。1991年のマーチステークス(オープンハンデ)に勝利した他、1991年のニューイヤーステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

秋山史郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月5日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったユキノサンライズに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

1月15日、中0週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のシャガールアモンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月25日、中5週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたニッショウアトム決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月17日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田村正光騎手（4戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず3着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた6戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったカナルウォーターに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月12日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり5着に敗れた。

6月30日、中6週で迎えた8戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のローズマリー賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

9月29日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のテストランに3馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

11月10日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（5戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスイートコルティナをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

12月15日、中4週で迎えた13戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた14戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したカッティングエッジにハナ差届かず2着に惜敗した。

1月27日、中2週で迎えた15戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（7戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた16戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた17戦目は、アメジストステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（9戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（10戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のストライカーに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月21日、中3週で迎えた19戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で蛯沢誠治騎手（11戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

7月21日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの朱鷺ステークス（新潟芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で蛯沢誠治騎手（12戦3勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

10月19日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。