スガワールド（1984年生、母アサマベビー）

スガワールド（1984年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のニツソウエルシド（当時11歳）と交配したアサマベビーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡穂別町、生産者は高田良一。戦績は、中央平地16戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1987年のアラ系4歳以上300万下。

経歴

デビュー前

鴨田次男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

6月22日、デビュー戦は津留千彰騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた2戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 曇/不良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は津留千彰騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったブラッディクロスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月16日、中1週で迎えた4戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津留千彰騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚を見せたが、勝ったマツアローにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月6日、中2週で迎えた5戦目は、アラ系3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津留千彰騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

9月13日、連闘で迎えた6戦目は、アラ系3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で津留千彰騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

10月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、菊川正達騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月19日、連闘で迎えた8戦目は、国兼正浩騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

12月14日、中7週で迎えた9戦目は、アラ系3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は津留千彰騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

3歳（1987年）

1月11日、中3週で迎えた10戦目は、アラ系4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津留千彰騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

1月25日、中1週で迎えた11戦目は、アラ系4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で津留千彰騎手（7戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた12戦目は、アラ系4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津留千彰騎手（8戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリバルドシミズを凄まじい末脚で半馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

3月7日、中2週で迎えた13戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上300万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のマイスターライトをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

4月19日、中3週で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上700万下（新潟ダート1200m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は津留千彰騎手（9戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

5月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、アラ系4歳以上700万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は菊川正達騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。