ウェルドーン（2018年生、母ツルマルオジョウ）

ウェルドーン（2018年4月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「あっぱれ」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時15歳）と交配したツルマルオジョウが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は浜本牧場。2021年のジャパンダートダービー(Jpn1)で3着に入った他、2021年の関東オークス(牝Jpn2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月23日、デビュー戦は泉谷楓真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は516kg。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

11月7日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したクラーロイメルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月22日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、メイショウハナモモに交わされて6馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中3週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレヴィーアクイーンに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2021年）

1月9日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3月7日、中7週で迎えた8戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて抜け出し、最後は2着のイツカハシャチョウに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月23日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のタケルペガサスに3馬身の差をつけて3勝目をマークした。

6月16日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケラススヴィアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

7月14日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた12戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月1日、中7週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

4歳（2022年）

3月2日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

7月9日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたフルデプスリーダー決め手に屈してハナ差の2着となった。

8月7日、中3週で迎えた17戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、フルデプスリーダーにクビ差交わされて2着となった。

5歳（2023年）

7月8日、約11か月の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

2023年7月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。