マチカネオオバン（2002年生、母アニーブラウン）

マチカネオオバン（2002年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋大判」。毛色は栗毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時9歳）と交配したアニーブラウンが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は細川農場。戦績は、中央平地28戦1勝2着2回、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は2005年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

3月26日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

5月7日、中5週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のレイジに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月11日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

9月18日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って8着に敗れた。

11月12日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4歳（2006年）

4月1日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月13日、中5週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたレイズユアドリーム決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月10日、中1週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚を伸ばせず15着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したイストワールにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月30日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

8月20日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

10月8日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

5歳（2007年）

4月8日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月21日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（5戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた20戦目は、アーバンステージ師走賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサイレントストームを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って久々に美酒を浴びた。

6歳（2008年）

4月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

5月25日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

6月7日、中1週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上1000万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

6月21日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のウインズ新横浜開設記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

7月7日、中1週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた25戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月19日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた27戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き10着に終わった。

7歳（2009年）

12月12日、約16か月半の休み明けで迎えた28戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

8歳（2010年）

1月5日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（6戦0勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいいところがなく14着に終わった。

3月6日、中8週で迎えた30戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。