スプリングバーベナ（1992年生、母イズミプリンセス）

スプリングバーベナ（1992年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時7歳）と交配したイズミプリンセスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地24戦5勝2着3回、地方1戦0勝。1997年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で2着に入った他、1996年の中山金杯(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

9月11日、デビュー戦はA.ムンロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

3歳（1995年）

2月5日、約5か月の休養明けで迎えた2戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったナカミエレガンスに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

2月18日、中1週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

3月12日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタイキアスカに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月30日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

5月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したビゼンハヤブサを差し切れず、1馬身差の2着となった。

6月10日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

9月30日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鹿島灘特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の西湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメジロメンカールをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

11月12日、中3週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のドウカンチグサに4馬身の差をつけて3勝目を収める

12月3日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のイブキニュースターを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

4歳（1996年）

1月5日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中山金杯（東京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月25日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月6日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデG3の七夕賞（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。17頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた17戦目は、天の川ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のルーセントカップを半馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

10月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月1日、中4週で迎えた19戦目は、A.マシューズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた20戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

5歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

1月19日、中1週で迎えた22戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

2月23日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦3勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたショウリノメガミ決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（1998年）

2月4日、約9か月の休養明けで迎えた25戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。