プレシャスカフェ（1999年生、母エアインセンス）

プレシャスカフェ（1999年3月29日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハートレイク（当時8歳）と交配したエアインセンスが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦8勝2着1回。2004年のCBC賞(G2)に勝利した他、2005年の高松宮記念(G1)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

2月2日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のウェルシュステラを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月31日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったボールドブライアンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月24日、約8か月の休養明けで迎えた3戦目は、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るウエスタンプリンスを交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

12月14日、中2週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

4歳（2003年）

1月19日、中4週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシャンハイレディをハナ差振り切って3勝目を手にした。

5歳（2004年）

1月10日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のヒカルトクタイセイを3/4馬身振り切って久しぶりの実戦をモノにした。

2月7日、中3週で迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

6月19日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のリンガスハンターに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

8月14日、中7週で迎えた9戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るナムラビッグタイムを半馬身差し切って6勝目を収める

12月19日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（4戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンロドリゴをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

6歳（2005年）

2月6日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のギャラントアローを半馬身振り切って4連勝で2つ目の重賞タイトルをゲットした。

3月27日、中6週で迎えた12戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（6戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月15日、中6週で迎えた13戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（7戦5勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

7月3日、中6週で迎えた14戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（8戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

10月2日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（9戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

7歳（2006年）

5月13日、約7か月半の休み明けで迎えた16戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた19戦目は、小島太一騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 雨/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。13着に終わった。

8月27日、中5週で迎えた20戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた21戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

10月22日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

12月24日、中8週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小島太一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

8歳（2007年）

1月7日、中1週で迎えた24戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。