ギャロップビーナス（1988年生、母パーソクイン）

ギャロップビーナス（1988年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のギャロップダイナ（当時8歳）と交配したパーソクインが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は（有）鍋掛牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1993年の七重浜特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

矢野進厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

3月24日、デビュー戦は横田吉光騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着を確保した。

5月4日、中3週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワカサライジンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月26日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横田吉光騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

10月26日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

11月10日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

11月17日、連闘で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は横田吉光騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、タガジョーバードに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

12月8日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、かなり厳しいペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

4歳（1992年）

6月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、マドモアゼルナワに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

6月27日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のグットラズベリーを半馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

7月19日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下のおけさ特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

10月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上500万下の岩谷特別（福島芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は横田吉光騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、ホシワイスに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月24日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の土湯特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、ウインザーローズに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月7日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横田吉光騎手（6戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のファンシーサムをアタマ差振り切って3勝目をつかんだ。

11月15日、連闘で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横田吉光騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

12月26日、中5週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦2勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5歳（1993年）

7月11日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は横田吉光騎手（8戦1勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（9戦1勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に終わった。

8月8日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横田吉光騎手（10戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のクリヨンをクビ差振り切って制した。

9月5日、中3週で迎えた21戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 曇/不良）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

10月2日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた22戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（9戦2勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた23戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

12月4日、中5週で迎えた24戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横田吉光騎手（11戦2勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。