ジャイロ（2021年生、母カフジサファイア）

ジャイロ（2021年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「自転運動によって姿勢を乱されにくくなる現象」。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時18歳）と交配したカフジサファイアが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はヒダカフアーム。主な勝ち鞍は2024年の一般C4-3。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ヒダカファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、兵庫県馬主協会さくらコーポレーションによって1,265万円で落札された。

高柳大輔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2024年）

4月27日、デビュー戦は小沢大仁騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた2戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。

8月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、藤田凌駕騎手を鞍上に迎えて、一般C4-3（門別ダート1000m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のハナカンザシに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月21日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、一般C3 C4-1（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田凌駕騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマリアハッピーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

9月11日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、ベロニカ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田凌駕騎手（2戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた6戦目は、日高町建設協会特別2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田凌駕騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月16日、中1週で迎えた7戦目は、ミズヒキ特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田凌駕騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のビスマルクを3/4馬身振り切って3勝目を獲得した。

10月29日、中1週で迎えた8戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、サザンカ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

4歳（2025年）

1月29日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C3三四五（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

2月20日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、一般C3三四（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた11戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。

4月16日、中4週で迎えた12戦目は、グランシャリオドリーム1（門別ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は藤田凌駕騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた13戦目は、ヤマブキ特別（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田凌駕騎手（6戦3勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のコインポケットをアタマ差振り切って制した。

5月27日、中3週で迎えた14戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、グランシャリオドリーム13（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた15戦目は、アガパンサス特別（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

デビュー前

村上正和厩舎（北海道）へ入厩。

6月24日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、グランシャリオドリーム23（門別ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番ゲートからスタート。出走取消となった。

7月22日、中5週で迎えた16戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、グランシャリオドリーム35（門別ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のアニマルフルーツをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月6日、中1週で迎えた17戦目は、姥神大神宮渡御祭特別（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた18戦目は、一般社団法人東京馬主協会特別（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は藤田凌駕騎手（7戦4勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアニマルフルーツを半馬身振り切って6勝目を手に入れた。

9月2日、中1週で迎えた19戦目は、びらとり和牛・トマトまつり特別（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田凌駕騎手（8戦5勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスティールブライトを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月9日、中4週で迎えた20戦目は、夢をのせて浦河産馬特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田凌駕騎手（9戦6勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月23日、中1週で迎えた21戦目は、グランシャリオドリーム76（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月6日、中1週で迎えた22戦目は、サイネリア特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のラストボーンに2馬身半の差をつけて制した。