アウゲンイカロス（2008年生、母ナコマ）

アウゲンイカロス（2008年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラプレジデント（当時8歳）と交配したナコマが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村下清志。戦績は、中央平地11戦0勝2着1回、地方6戦2勝。主な勝ち鞍は2012年の大和川特別。

経歴

デビュー前

当歳のとき、村下清志から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、村下清志から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、槙清孝によって420万円で落札された。

大根田裕之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月12日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は490kg。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

3歳（2011年）

2月23日、中9週で迎えた2戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップマンゴー賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3月19日、中2週で迎えた3戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

4月30日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

8月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに24kg増やして迎えた5戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の摩耶山特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月7日、中3週で迎えた6戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のコスモス賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイアンセラヴィを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月18日、中5週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた7戦目は、名古屋チャレンジカップキューピット賞（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月29日、中1週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた9戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、円山川特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に敗れた。

4歳（2012年）

1月18日、中8週で迎えた10戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、大和川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のカネトシファイターに2馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

3月11日、中7週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず17着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた12戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず12着に終わった。

7月15日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた15戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ベクトルにクビ差交わされて2着となった。

9月1日、中1週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（2013年）

2月24日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。