プリミエラムール（2016年生、母ユメノオーラ）

プリミエラムール（2016年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「初恋(仏)。初恋の如く一生涯忘れられない馬となることを願って」。毛色は芦毛。種牡馬のダンカーク（当時10歳）と交配したユメノオーラが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は田中スタッド。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中スタッドから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、サラブレッドクラブライオンによって918万円で落札された。

サラブレッドクラブライオンにて総額1,200万円（3万×400口）で一口馬主が募集された。

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月14日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は442kg。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月4日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るプレンフルールを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2019年）

1月12日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

2月2日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

5月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、4着に入った。

6月16日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/重）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に敗れた。

8月17日、中8週で迎えた7戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの石狩特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

8月25日、連闘で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの千歳特別（札幌芝1500m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

4歳（2020年）

2月16日、中9週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

3月28日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のモリノカワセミをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月24日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラスの調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの由比ヶ浜特別（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

8月15日、中9週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの新発田城特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

10月18日、中8週で迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鷹巣山特別（東京芝1600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

11月29日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのシャングリラ賞（東京ダート1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では稲妻のようなを披露し、3着に入り込んだ。

12月19日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大須特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5歳（2021年）

3月28日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は武藤雅騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。